クラシック音楽 新譜CD情報


2025年9月01日

★井上道義指揮NHK交響楽団のショスタコーヴィチ:交響曲第13番「バビ・ヤール」(ライヴ録音)


ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 変ロ短調 作品113 「バビ・ヤール」

指揮:井上道義

管弦楽:NHK交響楽団

バス:アレクセイ・ティホミーロフ

合唱指揮:セシリア・リュディンゲル

合唱:オルフェイ・ドレンガル男声合唱団

録音:2024年2月3日~4日、東京・NHKホール(ライヴ録音)

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00893

 ショスタコーヴィチという作曲家に真正面から向き合い続けた指揮者、井上道義による交響曲全曲録音のシリーズ第8弾。同盤には、井上にとってN響定期公演での最後の共演となった2024年2月のライヴが収録。この作品は、第二次世界大戦中ウクライナの渓谷バビ・ヤールでの悲劇を綴ったエフトゥシェンコによる詩に基づく交響曲。初演後に歌詞改訂があったが、同盤ではオリジナルの歌詞による演奏を収録。

 指揮の井上道義(1946年生れ)は、東京都出身。桐朋学園大学で指揮を齋藤秀雄に学ぶ。1971年「グィード・カンテッリ指揮者コンクール」優勝。1983年~1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。1990年~1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。2007年~2018年オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督。2014年~2017年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。2016年第24回「渡邉暁雄音楽基金」特別賞。「東燃ゼネラル音楽賞」受賞。2023年第54回「サントリー音楽賞」受賞。 2024年引退を表明。

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2025年8月28日

★ウェールズ弦楽四重奏団 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 全集8 全曲録音完結


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18-6
        弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
        大フーガ 作品133

弦楽四重奏:ウェールズ弦楽四重奏団

        﨑谷直人(ヴァイオリン)
        三原久遠(ヴァイオリン)
        横溝耕一(ヴィオラ)
        富岡廉太郎(チェロ)

CD:フォンテック FOCD9923

 2017年にレコーディング開始、8年を経てベートーヴェン 弦楽四重奏曲全曲録音を果たしたウェールズ弦楽四重奏団。この間、2017~19年iichiko総合文化センター、2019-22年に第一生命ホール、そして2024年にはサントリー小ホールと3回の全曲公演を行い、その演奏は縦横無尽な域に至った。全集録音の掉尾を飾るは「大フーガ」。楽聖が200年前に呈した《道なき道》──ウェールズは歩み続ける。

 ウェールズ弦楽四重奏団は、2006年に桐朋学園大学の学生、崎谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎の4名で結成。2008年「ミュンヘン国際音楽コンクール」第3位に入賞し、東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たす。2010年よりバーゼルに留学し、以後、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開。同年「青山音楽賞」受賞。2011年「バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクール」においてエクゼコー賞受賞、第7回「大阪国際室内楽コンクール」第3位。2013年からは、拠点を日本に置く。2016年には結成10周年を迎え、神奈川フィルとの共演でコンチェルト・デビューを果たす。2017年よりベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズを開始。2017~19年iichiko総合文化センター、2019~22年第一生命ホール、そして2024年にはサントリー小ホールと3回の全曲公演を行う。2017年にフォンテックにおいてベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲録音のレコーディングを開始し、8年を経て2025年に完結。

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2025年8月25日

★ギドン・クレーメルのショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番/シューマン:ヴァイオリン協奏曲


ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番
シューマン(ショスタコーヴィチ編):ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:ギドン・クレーメル

指揮:小澤征爾

管弦楽:ボストン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-41253

 20世紀最大の作曲家の一人ドミトリ・ショスタコーヴィチの没後50年を記念し、ドイツ・グラモフォン、デッカ録音からショスタコーヴィチ作品の名盤を20タイトル選び、UHQCD仕様でリリース。

 ヴァイオリンのギドン・クレーメル(1947年生れ)は、ラトビア出身。モスクワ音楽院でダヴィッド・オイストラフに師事。1967年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第3位、1969年「パガニーニ国際コンクール」優勝、1970年「チャイコフスキー国際コンクール」優勝。1975年にドイツにおいて西側でのデビューを飾った。2002年「グラミー賞」最優秀賞受賞。

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2025年8月21日

★アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団のメシアン:トゥランガリーラ交響曲


メシアン:トゥランガリーラ交響曲

ピアノ:ユジャ・ワン

オンド・マルトノ:セシル・ラルティゴー

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団

録音:2024年4月、アメリカ、ボストン、シンフォニーホール

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45127

 このCDは、メシアンの大曲「トゥーランガリラ交響曲」を、世界初演から75周年を記念して、ネルソンス指揮ボストン交響楽団とユジャ・ワンの共演での録音盤。「トゥーランガリラ交響曲」は、1945年に当時ボストン交響楽団の音楽監督であったセルゲイ・クーセヴィツキーが設立したクーセヴィツキー音楽財団の委嘱により作曲された。クーセヴィツキーはメシアンに「望むだけの楽器を使い、好きなだけ長く、好きなスタイルで作曲して構わない」と伝え、その言葉から生まれた同曲は、20世紀音楽の金字塔とされている。

 指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。

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2025年8月18日

★沖澤のどか指揮京都市交響楽団のR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(ライヴ録音)


R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40

          英雄
          英雄の敵
          英雄の伴侶
          英雄の戦場
          英雄の業績
          英雄の引退と死

指揮:沖澤のどか(京都市交響楽団常任指揮者)

管弦楽:京都市交響楽団

ヴァイオリン:会田莉凡(京響ソロコンサートマスター)

収録:2025年3月14日/15日、京都市交響楽団第698回定期演奏会 京都コンサートホール(ライヴ録音)

CD:日本コロムビア COCQ-85636

 このCDは、沖澤が現在常任指揮者を務める京都市交響楽団との待望の初リリース作品。2025年3月の公演で演奏されたリヒャルト・シュトラウスの大作「英雄の生涯」を収録。なお、沖澤のどかは、2025年11月6日、7日、8日 にボストン交響楽団(BSO)を指揮することが発表されている。曲目は、ドヴォルザークの「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:五嶋みどり)、武満徹「弦楽のためのレクイエム」、ドヴォルザーク「交響曲第7番」。

 指揮の沖澤のどか(1987年生まれ)は、青森県三沢市出身。東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程修了。2011~2012年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。2015年、フェリックス・メンデルスゾーン基金の奨学生に選出。2017年、ダニエレ・ガッティとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるマスタークラスに参加。2018年第18回「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」にて、女性として初めて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞。第7回「ジュネス・ミュジカル・ブカレスト国際指揮者コンクール」第3位。第1回「ニース・コートダズール・オペラ指揮コンクール」セミファイナリスト。2019年第56回「ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝、同時に聴衆賞及びオーケストラ賞受賞。同年、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程オーケストラ指揮専攻を修了。2020年よりベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学金を受け、キリル・ペトレンコの助手となる。2022年3月には、急病のペトレンコの代役としてベルリン・フィルを指揮した。メルボルン交響楽団、MDR交響楽団、トーンキュンストラー管弦楽団との定期公演に登場。2023年第21回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2023年4月京都市交響楽団の第14代常任指揮者に就任。2024年「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」首席客演指揮者に就任。2025年11月ボストン交響楽団を指揮予定。現在、ベルリン在住。

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2025年8月14日

★ヴィルヘルム・ケンプ 生誕130年記念 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番/第31番/第32番


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
        ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
        ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

ピアノ:ヴィルヘルム・ケンプ

CD:ユニバーサル ミュージック UCCG-41269

 このCDは、ヴィルヘルム・ケンプ 生誕130年記念アルバム。ヴィルヘルム・ケンプの神への敬虔な祈りにも似たそのベートーヴェンは、今のピアニストには求め得ないものであり、聴き終えた後の深い感動はケンプの世界ならではといえる。

 ピアノのヴィルヘルム・ケンプ(1895年―1991年)は、ドイツ、ブランデンブルク州出身。幼時よりピアノ、オルガンを学び、卓越した才能を示した。ベルリン音楽大学で学ぶ。1918年にアルトゥル・ニキシュ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番で協演した。1920年にはシベリウスの招きで北欧を歴訪。1924年から1929年にはマックス・フォン・パウアーの後任としてシュトゥットガルト音楽大学の学長を務めた。1932年にはベルリンのプロイセン芸術協会の正会員となり、ドイツ楽壇の中心的役割を担うようになった。1930年代の肩書は「オペラ作曲家」であり、ピアノ演奏は副業であった。第二次世界大戦後、専業ピアニストとしての活動にシフトすることとなった。1950年代にはベートーヴェンのピアノソナタ全集をモノラルでリリース。ケンプは親日家であり、1936年の初来日以来、10回来日した。

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2025年8月11日

★現代最高のフルート奏者パユによるベートーヴェン:フルートのための室内楽作品集


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 作品30-3 (パユ:フルートとピアノ編曲版)
        フルート、ヴァイオリン、ヴィオラのためのセレナード ニ長調 作品25
        2つのフルートのための二重奏曲 ト長調 WoO 26
        ピアノ、フルート、ファゴットのための三重奏曲 ト長調 WoO 37

フルート:エマニュエル・パユ

ピアノ:ダニエル・バレンボイム
ヴァイオリン:樫本大進
ヴィオラ:アミハイ・グロス
ファゴット:ソフィー・デルヴォー
フルート:シルヴィア・カレッドゥ

CD:ワーナーミュージック WPCS-28501

 このCDは、現代最高のフルート奏者パユがバレンボイムはじめ、世界的名手と共演したベートーヴェンのフルートのための作品集。パユがフルートのために編曲したヴァイオン・ソナタ第8番も収録。パユとバレンボイムのほか、ベルリン・フィルのコンサートマスターであるヴァイオリニストの樫本大進、ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者のアミハイ・グロス、元ベルリン・フィルで現在はウィーン・フィル首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォー、元ウィーン・フィル首席フルート奏者のシルヴィア・カレッドゥが参加。

 フルートのエマニュエル・パユ(1970年生まれ)は、スイス、ジュネーブ出身。6歳からフルートを始め、ブリュッセルの音楽アカデミーを経て、パリ音楽院で学ぶ。1990年に首席で卒業後もバーゼルでオーレル・ニコレに師事。その後、ソリストとして活躍を見せ、世界の主要なコンクールで華々しい成績を収める。1989年から1992年までバーゼル放送交響楽団首席奏者を務めた。1993年から23歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者として演奏を開始(同楽団の歴史上最年少)。2000年ベルリン・フィルを一時退団したが、2002年に復帰し、現在、ソリスト兼ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者として活躍。また、音楽アンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」のメンバーとしても精力的な活動を続けている。主なコンクール入賞歴 は、「ドゥイノ国際コンクール」第1位(1988年)、第2回「神戸国際フルートコンクール」第1位(1989年)、「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第1位(1992年)など。1993年、エリック・ル・サージュ、ポール・メイエと共にサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭を創設、芸術監督を務める。2009年フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」受章。英国王立音楽院名誉会員。

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2025年8月07日

★秋山和慶追悼盤 秋山和慶指揮広島交響楽団のラフマニノフ:交響曲第2番/トゥビン:交響曲第2番/アッテルベリ:交響曲第5番(ライヴ録音盤)


ラフマニノフ:交響曲第2番(2003/10/18 ロシア・サンクトペテルブルク公演)
トゥビン:交響曲第2番「伝説的」(2022/5/2 第417回定期演奏会より/日本初演)
アッテルベリ:交響曲第5番「葬送交響曲」(2024/6/14 第442回定期演奏会より/日本初演)

指揮:秋山和慶

管弦楽:広島交響楽団

CD:BRAIN x TOWER RECORDS(ブレーン、タワーレコード/共同企画) ブレーン OSBR-412411~2(2枚組)

 このCDは、秋山和慶氏追悼盤で、初出ライブ3曲を収録。広島交響楽団秘蔵のデジタル音源からの最新リマスター盤。2003年のロシア公演時の伝説的名演と日本初演の2曲を集成。秋山自身「生涯で最も忘れられないコンサートのひとつ」と語った、ロシア・サンクトペテルブルク公演(2003年)での秘蔵音源(ラフマニノフ:交響曲第2番)をCD化。また秋山と広響が長年にわたって取り組み続けてきた「北欧シリーズ」を収録。エストニア出身で半生をスウェーデンで過ごした作曲家「トゥビン:交響曲第2番「伝説的」」の演奏(2022年)と秋山が同団を指揮した生涯最後の公演(2024年)となったスウェーデンの作曲家「アッテルベリ:交響曲第5番「葬送交響曲」(日本初演)」を収録。

 指揮の秋山和慶(1941年―2025年)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者(桂冠指揮者)、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。さらに、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者を歴任。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)などを受賞(受章)。

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2025年8月04日

★カーチュン・ウォン指揮ハレ管弦楽団のブルックナー: 交響曲第9番


ブルックナー: 交響曲第9番 WAB109 (2021-22年SPCM版 第4楽章付き)

指揮:カーチュン・ウォン(ハレ管弦楽団首席指揮者)

管弦楽:ハレ管弦楽団

CD:海外盤 Halle CDHLD7566JP(東京エムプラス)

 指揮のカーチュン・ウォン(1986年生まれ)は、シンガポール出身。名指揮者クルト・マズア(1927年―2015年)の愛弟子で、マズアの晩年はしばしば指揮台を共にする機会に恵まれる。2016~7年にロサンゼルス・フィルハーモニックの「ドゥダメル・フェローシップ・プログラム」を受ける。また、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学においてオーケストラ/オペラ指揮の音楽修士号を取得。2016年「グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール」で優勝し、一躍その名を世界に知られる。2019年12月、33歳という若さでシンガポールとドイツの文化交流並びにドイツ音楽文化の海外普及における献身的な取り組みと顕著な功績により、シンガポール出身の芸術家として初めてドイツ連邦大統領より功労勲章を与えられた。2020/2021年シーズンには、ニューヨーク・フィルハーモニックへのデビュー、そしてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団へのデビューに加えトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団との共演も果たした。2023年9月に日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。同時にドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。2024年9月イギリスのハレ管弦楽団首席指揮者及びアーティスティック・アドバイザーに就任。

 

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2025年7月31日

★クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団のベルリオーズ:幻想交響曲/ラヴェル:ラ・ヴァルス


ベルリオーズ:幻想交響曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス

指揮:クラウス・マケラ

管弦楽:パリ管弦楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCD-45035

 2024年、世界で最も多くの公演を指揮した“最も忙しい指揮者”クラウス・マケラ。「数十年に一度の天才指揮者の登場」と称される、29歳のクラウス・マケラによる最新作。

 指揮のクラウス・マケラ(1996年生まれ)は、フィンランド出身。シベリウス・アカデミーで指揮とチェロを学ぶ。チェリストとして数々のオーケストラと共演しつつ、10代の頃から指揮者としても頭角を現し、これまでにフィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、世界の一流オーケストラを指揮し、「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評される大成功を収めている。さらにチェリストとしてフィンランドの主要オーケストラと共演。2020年24歳でオスロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督・首席指揮者に就任。2021年パリ管弦楽団の音楽監督に就任。また、2027年からロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に10年契約で就任予定。若くして3つの世界的オーケストラの指揮者を務めことになり、世界中から大きな注目を集めている。

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